クーリーフ - Arc Raise 小石川クリニック

クーリーフ

Coolief疼痛管理用高周波システムとは

coolief

Coolief(クーリーフ)疼痛管理用高周波システム【ラジオ波治療】は、変形性膝関節症(膝OA)の内、人工関節などの手術療法には至らないが、既存のヒアルロン酸注射などの保存療法では疼痛を十分管理できない患者様の選択肢となる新しい治療法です。
感覚神経(痛みを感じる神経)に対して高周波(ラジオ波と呼ばれる電磁波)を流し、感覚神経を部分的に焼灼(しょうしゃく:組織を焼いて破壊する外科的治療法)して痛みを軽減します。従来の高周波治療より効果が持続しやすく、関節痛や腰痛、変形性関節症などの治療効果が期待されます。治療は局所麻酔下で行われ、日帰りでの実施が可能なため、入院や長期休養の必要がありません。痛み止め薬の使用量を減らすことが期待でき、生活の質(QOL)の向上につながります。

Coolief疼痛管理用高周波システムの特長

  • 変形性膝関節症と診断された膝に対し、針を挿入します。
  • 治療前に診断テストブロックを実施します。これは焼灼処置の前に行う確認で、少量の麻酔薬を用いて痛みが軽減するかを評価します。
  • 一度の施術で膝の感覚を伝える3本の神経(上内側膝神経・上外側膝神経・下内側膝神経)を焼灼し、痛みの伝達を遮断します。
  • 局所麻酔を行い、痛みを抑えながら処置を進めます。
  • 治療後はしばらく安静に過ごしていただき、その後は治療前と同様に歩行が可能です。

Coolief疼痛管理用高周波システムの対象者

変形性膝関節症の診断が下されていて、かつヒアルロン酸注射など既存の保存療法では痛みが改善されなかった方。

Coolief疼痛管理用高周波システムで期待される効果

変形性膝関節症による痛みの軽減が期待できます。
海外の臨床試験では治療6か月時点で、治療前よりも痛みを感じる程度が50%減った患者様の割合は74.1%でした。
従来の治療法であるステロイド関節注射と比較しても効果的であったことを示しています。
※効果には個人差があります。

Coolief疼痛管理用高周波システムのリスク・副作用

  • やけど
  • 痙攣
  • 筋収縮
  • 局所感染
  • 神経血管損傷
  • 皮膚のかぶれ
  • 赤み
  • 皮下出血

治療の流れ

STEP.1

変形性膝関節症と診断された膝に対し、まず超音波エコーを用いて診断テストブロックを行います。テストでは運動神経に反応がないことを確認し、感覚神経で痛みが再現されるかを評価します。

STEP.2

運動神経と感覚神経の反応を確認した後、焼灼時の痛みを軽減するため局所麻酔を注射し、十分に浸潤させます。

STEP.3

超音波エコーで位置を確認しながら焼灼用の針を膝に挿入し、痛みを伝える神経を焼灼して破壊します。
対象となる膝の感覚神経は3本で、施術は約20~40分で完了します。